山下:スミスさんが日本に来たのはいつですか。
スミス:2年前です。
山下:じゃあ、もう日本の食べ物は何でも食べられるでしょう。
スミス:ええ、納豆など食べられないものもありますが、他は大体大丈夫です。山下さん、日本人は本当に米が好きなようですが、米は日本が原産地ですか。
山下:いいえ、アッサムという今のバングラデシュのあたりか雲南(うんなん)という中国の南部の地方が原産地のようです。
スミス:そうですか。いつごろ日本に入って来たんですか。
山下:はっきりしたことは分かりませんが、紀元前3世紀ごろだと言われています。
スミス:どこから入って来たんですか。
山下:これもはっきりは分かりませんが、3つの可能性が考えられます。Aは、中国から朝鮮、そして北九州に来たというもの、Bは中国から台湾、沖縄から南九州に来たというもの、Cは中国から東シナ海を渡って北九州に来たというものです。その3つのうちで、東シナ海を渡って日本に来た可能性が一番高いようです。
スミス:そうですか。今は電気釜で御飯を炊きますが、昔はどうだったんですか。
山下:今は米を煮て御飯を作りますが、昔はそうではありませんでした。昔は米を蒸して御飯を作りました。煮て食べるようになったのは平安時代になってからです。
スミス:今は三回食事をしますが、昔からそうだったんでしょうか。
山下:他の国でどうだったかは知りませんが、日本で一日に三回食事をするようになったのは江戸時代の中期からだそうです。その前は一日に二回で午前10時ごろと午後5時ごろに食べたそうです。
スミス:そうですか。
山下:スミスさんは和食の中で何が一番お好きですか。
スミス:そうですね、いろいろ好きな物がありますが、お寿司が一番好きです。お寿司もずいぶん前からあったんでしょう。
山下:ええ、でも寿司は元々は東南アジアから入って来たんですよ。
スミス:えっ、そうですか。私は日本で始まったのかと思いました。
山下:ええ、私もそうだと思いましたが、いろいろ調べてみると、寿司は元々は魚の漬物だったそうです。魚と御飯と塩を混ぜて作り、出来るまでに半年から一年ぐらいかかったようです。そういうお寿司を馴鮓(なれずし)と言いました。
スミス:じゃあ、今日本人がよく食べる握(にぎ)り鮨(ずし)はいつごろから食べるようになったんですか。
山下:握り鮨は新しくて1820年ごろに江戸の華屋(はなや)与兵衛(よへい)という人が始めたそうです。
スミス:稲荷鮨(いなりずし)はどうですか。
山下:稲荷鮨も1830年から45年ごろに名古屋のあたりで食べられるようになったようです。だから、握り鮨も稲荷鮨も日本の食べ物の歴史の中では新しい食べ物ですね。
12行目 沖縄(おきなわ)
13行目 東シナ海(ひがししなかい) East China Sea
15行目 電気釜(でんきがま)electric rice cooker
36行目 名古屋(なごや)のあたり around the Nagoya area
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