「コンビニ考」


  都内では5分歩けばコンビニが見つかると言っても過言ではないほどコンビニが至るところに存在する。店の名前こそ違うが売っている物は大体同じような物だ。テレビのコマーシャルを見ると弁当などで他の店に差をつけようとしているらしいが、基本的には食品、飲み物、身の回りの雑貨、雑誌に新聞、ファックスとコピーの機械というところか。
  去年までは家族で日本で夏を過ごしたので、買物はスーパーでして、コンビニを利用することはなかった。今年は単身赴任なので、スーパーとコンビニの両方を利用している。今までは、スーパーに行けば何でもずっと安く手に入るのに、どうして大勢の人があんなに頻繁にコンビニを利用するのだろう、と不思議に思った。
  ところで、立教大学のある西池袋は民家が密集していて近くには大きいスーパーはない。また、ミニスーパーというのはいくつかあるが、コンビニがその穴埋めをしているような感じだ。実際にコンビニで買物をして気がついたのは、独身者向きに考えられた商品が多いことと、とにかく「コンビニエンス」の名の通り便利だ、ということだった。例えばサラダを例に取ってみると、まず量が少ないのが多い。一人で一回に食べられるくらいの量になっている。また、野菜にしても大根の1/3とかキャベツの1/4とか独身者に合わせた大きさになっている。これだったら買って腐らせてしまうという心配もないだろう。酢や醤油などの調味料にしても量が少なめのサイズになっている。弁当にしても普通の一人前のがほとんどだが、食欲旺盛な若者用に大盛りのもある。
  また、コンビニには日常生活で必要なものがほとんど揃っているので、とにかく便利だ。洗濯がおっくうでしないでいて、明日は講演をする日だったと思いだして、洗濯した靴下、下着のシャツがないことに気がついて急いで飛んで行ってもちゃんとコンビニに置いてある。耳かきがほしいな思って行ってみると、あるある200円の耳かきが。突然雨が降りだし濡れると困る物を持っていてコンビニに避難、そこで傘を買って用をすませることができる。もちろん値段の点から言えばスーパーの方が格安だが、緊急避難的状況の時にコンビニはまことに便利だ。
  コンビニで一つ気になったのは、新聞コーナーにある新聞がほとんどスポーツ新聞か競馬・競輪の新聞で、読売・朝日・毎日のいわゆる三大紙や日本経済新聞などが置いていないことだ。コンビニの常連は若い独身者だと思われるが、彼等は硬い新聞は読まないのだろうか。いや、そうじゃあるまい。多分家で購読しているからコンビニで買う必要がないのだろう。だから、需要がなく置いてないのだろう。では、雑誌コーナーでヘアヌード掲載の週刊誌や漫画は豊富だが、週刊朝日やアエラなど真面目な雑誌がないのはどうしてだろうか。これも新聞同様週刊誌を定期購読している人が多いからだろうか。私にはそうは思えない。ということは、最近は雑誌はリラックスするためのもので、教養のため、後学のためというような考えが薄れてきたということだろうか。新聞では深く追及できないようなことが雑誌で詳しくカバーされていることがよくある。そういう雑誌が若い人から敬遠されていてニーズがないからコンビニに並んでいないのだとしたらいささか残念な気がする。
朝4時半頃ランニングをしていてコンビニの前を通ると、弁当とジュースを買って出て来る若者に出会うことが度々ある。仕事帰りかカラオケ帰りか知らないが、これからアパートに戻って朝御飯なのだろう。24時間営業のコンビニは誠に便利で現代人には欠かせないものになってきつつあるなあ、という感じがした。

怎Cジケビッチ
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