「保・保連合は確実にできる!」

   9月1日の読売新聞を読むと、新進党の小沢党首が竹下元首相と会談したとか保・保連合を目指した会合にどんな人が出席したかについて目くじらを立てているというようなことが新聞を賑わせている。また、同じ新聞に自民党総務会長の山崎氏が総務会長の座に意欲を示し、新党さきがけの武村氏も留任を望む見解を示したという記事が載っていた。
   ここ数ヵ月の新進党の動きを見ると、元首相の細川氏や愛知衆議院議員の離党など相次ぐ離反に対して、小沢党首の反応は「去る者は追わず」というような悠然とした態度であった。既にかなりの党員が離党していることから考えると、いささかやけくそ気味で負け犬的な反応のように見える。
   しかし、彼の動きを見ていると、水面下で現実に可能な政権参加作戦を目論んでいるような気がする。現在自民党には加藤幹事長を初めとする「自社さ連携」を持続させようというグループと、 中曽根氏などを中心に新進党の一部と新しく提携して強力な保・保政権を作ろうという二つのグループが激しくいがみ合っている。小沢党首は「自社さ連携」に反対する自民党の議員に働きかけて、「自社さ連携」を破綻させることに重点を置いているようだ。「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)」の見直しを利用して社民党に攻撃を加え政権協力を反故にさせ、新たに自民党の「保・保連合」を画策する議員と結託して自民党と新進党の一部議員での「保・保連合」による新政府を実現しようとしているようだ。それが実現するとしたら、勿論旧公明党の議員や彼の秘密主義に反対を唱えている新進党議員は彼から離れるだろうが、昔から彼を信奉している議員数十人が従えば彼が目指す「保・保連合」は十分可能である。新進党は分裂することになるだろうが、そうすることによって自分が政権の中枢に戻るという構想に着々と近づいているような気がする。

 1986年9月3日
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