「立教の学生の服装・容姿」


  私は1960年代の最後学生運動が盛んだった頃にICU(国際キリスト教大学)に入学した。当時は全共闘がキャンパスを占拠していて授業は半年もなかった。学生の服装と言えば、TシャツにGパン(今で言うジーンズ)が当り前で、夏になるとショートパンツが一般的だった。これはカリフォルニア大学(UC)の留学生の影響が強いと思われる。当時のバークレーやUCLAからの留学生の服装はどちらかというとヒッピー風のが多かった。私はそれが極く一般的な日本人の学生の服装だと思っていた。ICUを卒業してボストンで日本語を教え始めても、学生の服装はTシャツに小汚いジーンズかショートパンツが一般的だったし、バージニアの今の大学も同じような服装だ。
  ところが、今度立教に来てキャンパスを見てびっくりしてしまった。学生の服装がこぎれいなのだ。女子学生はブラウスにスカートが主で、ファッションモデルじゃないかと目を疑うようなあざやかな服装の学生も見受ける。もちろんジーンズを履いている女子学生もいるが、アメリカの大学生が履いているようなよれよれのジーンズではなく、リーバイスやラングラーのかっこいいジーンズである。かなり値段が高そうなものを着たり履いたりしている。さすがに耳にピアスをしている男子学生は見ないが、まだ6月だというのに真っ黒に日焼けしている学生もかなりの数いる。ウインドサーフィンでもしているのだろうか、はたまたエステサロンに行って肌を焼いているのだろうか。時期的に日光浴をして黒くなる時期でもないし一体どうなっているのだろうか(ちなみに、私は4月から研究休暇で教える必要がなかったので、日光浴をしながら読書をしたり、庭にコンピューターを持ち出して仕事をしたりしたので、6月10日に立教のキャンパスに来た時には真っ黒だったが、梅雨に入り2週間まともに日光を浴びなかったため、今ではかなり日焼けがなくなってしまった)。
  男子学生も女子学生と同じようにかなり清潔感のある服装だ。ジーンズが多いが、シャツとの組み合わせがいかにも洗練されている感じだ。白い肌着のシャツを着てその上にボタンをかけずに裾を外に出して色物のシャツを着たり、色物のしゃれたシャツとそれによく合ったズボンを履いていたりする。しかし、どこか画一的で男子学生も女子学生もファッションの雑誌を良く読んでいるような感じがする。
  立教だけでは判断がつきかねるので、朝のランニングの途中立教の近くで見つけた学習院大学にも行ってみた。学習院の方は立教よりさらにファッション感覚にあふれていて、服装にもっと金をかけているなという印象を受けた。更に、テニスをするためICUまで足を伸ばして見たが、ICUの学生も立教の学生と似たりよったりだった。
  まだ3週間だけの観察だが、一般的に言って今の学生は私が学生だったころと比べて、服装に敏感で、ファッション感覚に優れていて、自分の服装にもっと気を配っているという感じがする。

怎Cジケビッチ
「立教で感じたこと」に戻る