日本は夏時間がないので、6月は4時頃には明るくなる。日中道を走っている人をほとんど見かけないし、湿気が多く走るにくいので、朝4時に起きるとすぐ走ることにしている。梅雨空でどんよりとはしているが、気温20度前後で走るには快適だ。最近は50分以上走り、アパートに帰って来る頃にはTシャツが汗でびっしょりだ。
池袋駅周辺は朝4時半ごろでも結構賑やかだ。早朝出勤の人だろう、足早に駅へと急いでいる。朝早くから御苦労様です。その人達に混じって若い女性が多く見られるのには驚いた。一人で歩いている人もいるが多くは2ー3人連れだ。また、ボーイフレンドとおぼしき男性と一緒に歩いている女性もいる。初めのうちはどうしてこんな時間に女性が、と思ったが、よくよく観察するとカラオケボックスから出て来る人が多いようだ。一晩中歌いまくって朝帰りというわけだろうか。その女性達は親と同居しているのだろうか?まさか、親と一緒に住んでいたら門限があって朝帰りはできないだろう。ということは、アパート住まいかな?じゃあ、一度アパートに帰って着替えをするわけだな。道理で早朝コンビニで食料を買う若い人が多いわけだ。初めに朝早く女性が多いのに気がついたのは土曜日だった。土曜日が休みだから思いっきり夜通し遊んだのだろうと思っていたが、平日でも結構多いのにはびっくりした。火曜や水曜の朝でも結構女性を見かける。一晩中遊んでアパートに帰りシャワーを浴びて出勤、5時まで勤務とはなんと元気があることか。若さが羨ましくなる。それで思い出したのが、電車の中で私の隣に座った女性のことだった。ある日名古屋へ行くため6時半頃山の手線で池袋から東京駅に行ったが、私の隣に座った女性が座るやいなや船を漕ぎ始め、頭が完全に私の肩にのしかかってきた。スースーという寝息と共にさも気持良さそうに寝ていた。男性だったらすぐ肩を動かしたかもしれないが、ちょっとかわいい女性だったので、そのままにしておいた。その時は、これは遊び疲れだなと思っただけで深く考えなかったが、たくさん朝帰りの女性を見た後で考えると、この女性も夜通しカラオケで歌ったか、一晩中友達と話をしたかしてアパートに帰る途中だったのだろう。
一方では、若いということは好きなことができていいなあと思うと同時に、他方においては、朝帰りで出勤とは一体こりゃどうなっているんだ、という気持も沸き起こって来る。自分だって大学の時には夜を徹して酒を飲んだり、朝までオイッチョカブをやったりしたくせに、年を取った証拠だろうが、うら若い女性が朝帰りをするのに少し抵抗を感じる。時代がそうなんだからいいじゃないかと言ってしまえばそれまでだが、このように感じるのは私だけだろうか?
朝の町を走ってみて他に感じるのは、ホームレスの数が日本でも増えたことだ。上野公園や新宿駅周辺のホームレスは私も一昨年、昨年と夏に見てわかっていたが、今年池袋西公園でも更にそれ以外に池袋近辺の小さい公園でも数多くのホームレスを見て胸がしめつけられた。彼等は好き好んでホームレスになったのではなく、やんごとなき事情でホームレスの生活を余儀なくされているのだろう。アメリカのホームレスと比べてみると日本のホームレスはずっと清潔だ。朝起きると公園の中の公衆便所で歯を磨き顔を洗うだけでなく、裸になって手拭で全身を拭いている人もいる。水飲み場の水で髭を剃っている人も見受ける。清潔であればあるほど、ますます複雑な思いにさせられてしまう。