ビデオ作成

1999年の夏は2000年を直前にして今世紀最後のビデオを作ろう、なんて大それたことは考えませんでしたが、出来たら作りたいなぐらいの軽い感じで考えていました。バブル経済の頃はこちらから頼めば東京書籍が全額お金を出してくれましたが、バブル崩壊後は財布のヒモがきつくなってしまっておいそれとは出してくれません。私がどこかからお金をもらってくれば、それで上層部を動かしてビデオ作成に取りかかる、というのがここ数年のパターンです。
1988年最初の受け身と使役のビデオを作った時Consortium for Language Teaching and Learningというアイビーリーグの大学が参加しているグループから23000ドル応援してもらいましたが、今度もそこにプロポーザルを出してみました。Peter Patrikisという人が事務総長で彼とは何回か会って話をしたことがあります。彼に打診してみたらプロポーザル(3万ドル)の全額は出せないが本当に良いプロポーザルだったら1万ドルぐらいは出せるかもしれない、と言われました。いつもの「ダメもと精神(だめでもともとという気持ち)」でプロポーザルを書いて出してみたら、幸いにもオーケーが出て1万ドル出してくれることになりました。すぐ東京書籍で会議があり、残りの制作費(数百万?)を東京書籍が負担することで合意に達しました。
 今回のビデオは、許容使役のビデオと今まで意図的に避けていた他動詞/自動詞のビデオでした。他動詞/自動詞は提示の仕方が極端に難しく、映像を通して分かりやすく提示するのが困難な文型の一つで、出来たらやりたくないと思っていたものでした。でも、コンソーシアムへのプロポーザルで書いたのは他動詞/自動詞のビデオを作るというものだったし、コンソーシアムからお金が出ることになった以上作らないわけにはいきません。ない知恵を絞ってシナリオを書き、撮影にのぞみました。
 ビデオ撮影には多くの人の協力が必要です。ディレクター、俳優、照明、音声、スタジオ関係と合計すると30人近くが参加したことになります。先ずは、ビデオ作成の要のディレクターさん達です。文法のビデオは最近MTプラニング社というところと一緒に作っています。沖垣さんとは1988年の初めのビデオ以来ですから、もう10年以上のおつきあいです。沖垣さん、今年もいろいろお世話になりました。

(左からアシスタント・ディレクター(AD)の福田さん、沖垣さん、ADの荒井さん)
 演技が上手じゃないとせっかくのビデオも台無しです。今年も「スバル」という劇団にお願いして役者さんに出て頂きました。
 初めは家庭編に出て頂いた俳優さんです。子役の木須君、お父さん役の辻さん、お母さん役のX竹村さんが二日間玉川学園前の近くの沖垣さんのお宅での撮影に参加して下さいました。

学校編はICUで一日で撮影をしましたが、非常に強行軍でした。9時半に撮影開始で伸びに伸びてしまって、結局終了したのは午後9時10分でした。学校編が最初の撮影で、その時は「最初からこんなに長い撮影だったら、後のは一体どうなるんだろう?」と非常に心配になりました。学校編でお世話になったのは、上から順に、湯屋さん、矢島さん、鈴木さん、石波さん。

でも、その心配は杞憂でした。家庭編も会社編も遅くて7時ごろには撮影が終わり、居酒屋に直行することが出来ました。会社編でお世話になったのは服部さん、蒲池さん、御友さんです。御友さんは2年前にも出演して頂きましたが、お殿様が一番似合いそうです。

ビデオ撮影の時お世話になるのは、カメラマン、照明、音声の方々です。カメラマンはもうずっと前から山田さんです。カメラ一台でいろいろな角度から素晴しい映像を提供してくれます。音声のマイク係は鈴木さんでマイクが先端に付いた長い棒(何と呼ぶのか分かりませんが、、)で音声を拾いますが、夏の暑い時にはさぞかし大変でしょう。御苦労様です。また、別室にいて機械で拾った音声が大丈夫かどうかチェックするのは半田さんです。それに、照明が正しく俳優さんに当たって変な影がないか、光りが当たり過ぎないかなど照明を担当して下さったのが栗林さんです。

(前方:カメラの岡田さんと音声の鈴木さん、後方:音声の半田さん、照明の栗林さん)
 撮影が終わると、次は編集です。これが私には一番きつい段階です。10時ごろからスタジオに篭って一日中密室で映像や音声のチェックをするのですが、体を動かすスペースもないし、他に何かすると言ってもあまり出来ないし、こちらは何か建設的なことをするわけではなく、皆さんが仕事をしているのをチェックするだけですから、それはしんどい作業です。間違いがなくて当り前、あったらあったで困るわけでビデオ作成の段階でこれが私には一番好きじゃないプロセスですが、非常に大切な段階です。今年も新宿御苑前のサンモールというところのスタジオで行われました。
編集の仕事をして下さったのはアシスタントの荒井さんと市原さんでした。音響効果を担当して下さったのは斎藤さんでした。

 MAという音入れの時お世話になったのは3人で、声優役で出演して下さったのは劇団「スバル」の宮本さん、機械の方を担当して下さったのはアシスタントの河村さんと三浦さんです。
奥さんの梶さんと一緒の宮本さん

 東京書籍の日本語ビデオの総責任者は市川部長です。お一人の写真を撮りたかったのですが、「どうしても俺は女性と一緒じゃないと嫌だ」とおっしゃるので、MTプラニングの福田さんに入ってもらいツーショットを撮りました!市川部長には会社編でミーティングに出席している社員役で出て頂きました。セリフは全くなかったのですが、後ろ姿に日本のサラリーマンの悲哀、疲労がモロに出ていて迫真の演技でした(「いや、あれは演技じゃなくて、真の姿だ」という裏の声もあります、、、)。

 今回もあっという間にビデオが完成しました。皆様、御協力どうも有難うございました。次回も宜しくお願い致します。

怎Cジケビッチ
日本撮影旅行に戻る